2007 syllabus

コード	TA54-01
系列	日本語日本文学専攻(修士課程）
授業科目	近現代文学研究Ⅰ
副題	（ナラトロジー入門）
副専攻

担当者	大塚　美保
単位	4
期・曜時	通年　木3
対象学年	院生のみ
特記事項

授業概要

　narratology（ナラトロジー）は「物語論」と訳され、ものごとを叙述する語りの形式や、語り手のありようなどについて分析・分類する学問である。小説・物語など散文テクストの分析に有効な視座を提供するとともに、その用語は今や文学研究者にとって共通のツールとなりつつある。ジェラール・ジュネットの著述を中心に、ナラトロジーの基礎をわかりやすく紹介する。講義形式で進める。

課題・評価

　年度末筆記試験、口頭発表(小規模なもの、年間１回)、出席による。

テキスト

　土田知則ほか『現代文学理論』(新曜社)、日本語日本文学研究室にて販売。

参考文献

　第１回の授業以降、随時紹介する。

受講生への要望

　様々な専攻の学生を広く歓迎する。

授業計画

１．構造主義とは
２．物語の潜在構造
　　　　(Ｖ・プロップ『昔話の形態学』ほか)
３．Ｇ・ジュネットの物語論
　　　　(ジュネット『物語のディスクール』)
４．ジュネットに対する修正論
　　　　(Ｐ・オニール『言説のフィクション』ほか)
５．「メタフィクション」
６．「引用」と「インターテクスチュアリティ」
　　　　(ジュネット『パランプセスト』ほか)

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