コード AM18-01
系列 系列:キリスト教学Ⅰ
授業科目 キリスト教学Ⅰ-8
副題 (ヨーロッパのキリスト教文化)
副専攻
担当者 寺戸 淳子
単位 4
期・曜時 通年 月4
対象学年 1(A)・2年
特記事項

授業概要
 日常性を重視し民衆文化に着目する新しい歴史学では、ある時代・社会・集団に共有されるものの感じ方・考え方などをさして「心性」と呼ぶ。それは特定の社会が持つ偏り、「心のくせ」でもある。授業では、西欧の社会・文化に深い影響を与えてきたキリスト教、とくにカトリックが持つ「心のくせ」の理解を試みる。
課題・評価
 授業の終わりに提出するリアクション・ペーパー、前期試験、後期レポートの総合評価。
テキスト
 使用しない。
参考文献
 授業中随時指示する。
受講生への要望
 私語厳禁。
授業計画
 19世紀に「聖母出現」によって成立して以来、現在に至るまで奇蹟的治癒で名高いカトリックの聖地ルルドを題材に、1)キリスト教社会のさまざまな文化伝統を学び、2)現代社会におけるキリスト教(カトリック)的なものの位置づけを、宗教人類学的立場から考察する。
 具体的には、
 ―キリスト教の聖典と祭儀
 ―キリス卜教社会のリズム(暦と年中行事)
 ―教会組織(位階制度と司教区制度)
 ―祈りと習俗と信心業
 ―巡礼史
 ―聖遺物崇敬
 ―奇蹟物語
 ―キリストとマリアのイメージ変遷
 ―共同体イメージ
 ―病と死への対応(医学との関係)
 ―市民活動の一環としての慈善(経済活動との関係)
 ―女性の社会進出と宗教
 ―傷病者と障害者の教会における立場
などのトピックを取り上げていく。

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