コード
LE52-01
系列
系列:心理学
授業科目
認知心理学特講14
副題
(思考の認知科学)
副専攻
L1
担当者
植田 一博
単位
2
期・曜時
後期 木2
対象学年
2・3・4年
特記事項
授業概要
認知科学(cognitive science)という学問分野の基礎およびパースペクティブを与えることが第一の目的である。認知科学は主に人間の認知を研究対象とし、そのプロセスやメカニズムを科学的に解明することを目指した学問分野である。一概に「認知」と言っても様々なレベルがあるが、本講義では特に、問題解決や推論、意思決定、広義のコミュニケーションといった意識レベルの認知、いわゆる高次認知(思考)に絞って基礎的な講義を展開する。特に、約50年の歴史の中で、計算機とのアナロジーで知能を捉える知能観から生物としての人間がもっている知のあり方に焦点を与えた知能観へと、知能の見方が変わってきたことを様々な例をまじえて解説する。その上で、認知科学の現在の研究課題を紹介する。
課題・評価
期末試験またはそれに替わるレポートで成績評価を行う予定である。
テキスト
パワーポイント資料に沿って講義を行う。資料は、講義前日までにwww上のサイトからダウンロードできるようにするので、それを印刷した上で出席すること。
参考文献
強いて言えば、Anderson, J. R. Cognitive psychology and its applications (6th edition). Worth Publishers, 2004.
受講生への要望
授業計画
以下の項目を解説しながら、認知科学における知能観の変遷を探っていく。
・古典的な記憶実験と記憶のモデル
・古典的な問題解決研究と計算モデル
・論理的推論(演繹)・4枚カード問題の解釈の変遷
・問題解決における学習の重要性(学習モデル・熟達化)
・問題解決における知識の重要性(認知発達・説明に基づく学習)
・問題解決における類推の利用
・帰納推論
・問題解決におけるイメージの利用
・「身体性・環境」からの挑戦(認知発達ロボティクスとHCI)
・「社会性」からの挑戦(コラボレーション研究)
・「現実世界」からの挑戦(科学的発見・行動経済学・社会的意思決定)
・知覚と高次認知の接近(認知神経科学)
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