コード
RB36-01
系列
系列:教職専門科目
授業科目
社会科教育法1
副題
副専攻
担当者
大橋 幸泰
単位
2
期・曜時
前期 水1
対象学年
2・3年
特記事項
授業概要
教科教育法というと中学校や高等学校における授業の技術論を想定しがちだが、授業の内容を無視した技術論をいくら積み重ねてもよい授業をつくることはできない。本講義は、教育と研究は不可分の関係にあるという前提のもとで、中学校社会科の授業を担当する際の基本姿勢を学ぶ。同時に、「社会・地理歴史科教育法」「社会・公民科教育法」への導入編として位置づけ、高等学校地理歴史科・公民科の授業を担当する際にも役立つ内容にしたい。昨年度開講の「社会科教育法2」では理念的な問題にやや比重があったので、「社会科教育法1」ではもう少し具体的な問題を取り上げてみたい。ここでも主な材料を日本史に求めるが、日本史と世界史・地理の間はもとより、中学校社会科の歴史分野・地理分野と公民分野の間、および高等学校の地理歴史科と公民科の間には、明確なすみ分けはないことを改めて強調しておきたい。教科内容はもちろんだが、広く社会科系教員の役割と責任についても考える講義にしたい。
課題・評価
出欠・レポート・試験などによる総合評価。
テキスト
特に指定しない。
参考文献
講義のとき、必要に応じて紹介する。
受講生への要望
本講義は教員免許を取得するための教職科目であるが、世界市民(地球市民)の一員としての教員がいま何を求められているのか、という問題意識をもって受講してほしい。受講者の積極的な発言を期待する。
授業計画
中学校・高等学校の生徒たちは、一見、学校の授業を通じて社会的な常識や価値観を身につけていくと考えられがちである。しかし、社会に流布している現代の常識・価値観は、実は幼児のときから無意識に刷り込まれている場合が少なくないし、そのようにして身につけた常識・価値観は、そのほとんどが歴史的に形成されたものであることに注意が必要である。そのどこにどんな問題があるのかを考えようとするのが、社会科の目指すところだと言ってもよい。そうした問題を考える際に軸となるのはもちろん複数考えられるが、ここでは現代を生きる私たちに強固な規定性を与えている、国民国家をキーワードに講義を進めたい。前半は沖縄・アイヌ・ジェンダーをめぐる問題を材料に、国民国家の形成過程やそこに内包されている矛盾についての認識を深める。後半は歴史教科書を材料に、国民国家の枠組みを相対化する視点を養う。なお、レジュメを以下に公表する。
http://www.f.waseda.jp/yohashi/
Copyrights 2007 University of the Sacred Heart , Tokyo all rights reserved.
■BACK
■検索システムへ
■TOPへ