コード JC19-01
系列 系列:教育学・初等教育学
授業科目 日本教育史1
副題 (近世以前の日本の教育)
副専攻 J1・K1・K2
担当者 橋本 昭彦
単位 2
期・曜時 前期 火5
対象学年 1(B)・2・3・4年
特記事項

授業概要
 講義の目標は、体験上知っている以外の「日本の教育」の在り方について見聞をひろめ、近代・現代の教育を理解するうえでの基礎を作ることです。
 講義の中身は、原始時代から近世末期までの教育の流れを、「日本では、人は何を何のためにどのように学んできたか」を理解することです。
 講義の方法は、講義中心ですが、スライドやビデオ試聴、江戸時代の「試験」体験などを織り交ぜながら進めます。提示する資料について、ひんぱんに意見や感想を求め、意見発表もお願いします。
課題・評価
 試験もしくはレポート類を基に成績評価をします。歴史用語や年号の暗記は最小限にしますので、各時代で起こっていたことの本質を理解して下さい。出席点の加算は最大10%程度ですが、試験問題は授業に出ているほうが解きやすいように作ります。
テキスト
 資料は、随時配布します。分量は1センチ程の厚さになると思われるので、A4のファイル(バインダー)等を用意して下さい。
参考文献
 辻本雅史・沖田行司編『教育社会史』(山川出版社・「新体系日本史16」、2002年)
 橋本昭彦『江戸幕府試験制度史の研究』(風間書房、1993年)
 三好信浩編『日本教育史』(福村出版、1993年)
 石川松太郎ほか『日本教育史』(玉川大学出版部、1987年)
 海後宗臣『日本教育小史』(講談社学術文庫、1978年)
 石川謙『日本学校史の研究』(講談社、1960年)
 その他、授業中に紹介します。
受講生への要望
 皆さんとのコミュニケーションを大切にするため、下記のことをお願いします。
1.継続的に出席してください。
2.私語はしないで下さい。
3.講義に対する御意見は、いつでも歓迎ですので、よろしくお願いします。
授業計画
第1講.イントロダクション:無文字文化を見つめる
第2講.原始から古代への教育:文字社会への編入
第3講.古代の教育:「国家機構」と「国家宗教」の建設
第4講.古代から中世への教育:「イエ」による教育
第5講.中世の教育:「新仏教」と庶民の学習機会
第6講.近世の教育(1):庶民の生活に根ざす学びと教養
第7講.近世の教育(2):「寺子屋」と「往来物」
    ~再現映像と実物にふれる
第8講.近世の教育(3):儒学とは何か?
    ~「塾ブーム」の理由
第9講.近世の教育(4):江戸の「公教育」政策
    ~日本的教育評価の始まり
第10講.近世の教育(5):体験学習
    ~江戸風の模擬授業と模擬試験
第11講.近世の教育(6):欧米教育情報の受容と教育制度論議
第12講.近現代の教育とのつながり
    ~教育史研究からわかること
定期試験

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