コード HD51-01
系列 系列:キリスト教学
授業科目 キリスト教学特講Ⅰ
副題 (「苦難」を巡る考察)
副専攻 H1
担当者 寺戸 淳子
単位 4
期・曜時 通年 月2
対象学年 2・3・4年
特記事項

授業概要
 「苦しいときの神頼み」という言葉が示すように、人は病い・貧しさ・孤独など、弱さと苦しみの内にある時ほど、「宗教」と呼ばれている世界へと心を向けるものであるように思われる。授業では、苦しみという、人が生きていくうえで不可避であろう体験に、さまざまな主義・信条が思想・実践の両面でどのように向き合っているのかを考える。
課題・評価
 授業の終わりに提出するリアクション・ペーパー、発表、後期レポートの総合評価。
テキスト
 基本となるテキストは、①ジョン・ボウ力ー「苦難の意味―諸宗毅における―」脇本平也監訳 教文館 1982年。②BOLTANSKI,Luc, La Souffrance à distance, Morale,-humanitaire, médias et politique, Paris, métailié, 1993, 288p. (英訳あり)
参考文献
 授業中随時指示する。
受講生への要望
授業計画
 前期に基本テキスト①を演習形式で講読し、諸宗教の苦難に対する取り組みの歴史を概観する。その後、時間が許す限り、現代社会において苦難を巡る倫理的課題がどのように変化してきているかを、エマニュエル・レヴィナス(「他者の苦難」の問題)、G・C・スピヴァク(他者の苦難の代弁可能性の問題)などの論考を通して考えていく。基本テキスト②を一部読む可能性もある。
 後期は、メディアによる「苦難」の報道、「現場」のレポート、個人的な体験など、前期期間中に各自が選んだテーマに基づいて発表を行う。毎回その日の担当者から出された考察テーマについてグループごとに話し合い、リアクションぺーパーを提出してもらう。

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