コード HD13-01
系列 系列:キリスト教学
授業科目 新約聖書学
副題 (福音書およびパウロの書簡)
副専攻 H1
担当者 三浦 望
単位 4
期・曜時 通年 月4
対象学年 2・3・4年
特記事項

授業概要
 本講においては、キリスト教の基盤である新約聖書について概観する。特に、四つの福音書とパウロの書簡を中心とする新約聖書文書とその世界に焦点をあてる。新約聖書文書の成立過程を歴史的・社会的背景を踏まえながら考察し、各文書の根本構造と神学的関心を理解することを目指す。前期においては四つの福音書(すなわち、共観福音書とヨハネ福音書)を、後期においてはパウロの書簡を取り扱う。
課題・評価
 毎回のリアクション・ペーパー、授業への出席状況・参加姿勢、期末レポートまたは試験によって評価する。
テキスト
 『聖書 新共同訳』 日本聖書協会 
 聖書は、上記以外のものでも構わないが、毎回必携。また、授業では主に新約聖書を取り扱うのであるが、旧約聖書も必要に応じて使用するため、両方が一緒になった聖書を薦める。
 原口尚彰「新約聖書概説」教文館、2004年
参考文献
 大貫隆、山内眞監修『新版 総説 新約聖書』 日本基督教団出版局、2003年
 ゲルト・タイセン 『新約聖書―歴史・文学・宗教』 大貫隆訳、教文館、2003年
その他、必要な参考文献は、講義内容に応じて指示する。
受講生への要望
 毎回、必ず聖書を持ってくること。
授業計画
前期
I.  導入:課題と方法論
II. ヘブライ語聖書(旧約聖書)と新約聖書
III.  新約聖書の基礎
     新約聖書の周辺世界、歴史的・社会的背景など
     福音書の成立と新約聖書の正典・偽典・外典
IV. 共観福音書
   マルコによる福音書
   マタイによる福音書
   ルカによる福音書
V.  ヨハネ福音書

後期
I.  使徒パウロ
  パウロの生涯とその使信
  宣教文書としての書簡が書かれた
  歴史的・社会的背景など
II. パウロの書簡
   テサロニケの信徒への手紙1
   ガラテヤの信徒への手紙
   フィリピの信徒への手紙
   フィレモンへの手紙
   コリントの信徒への手紙1および2
   ローマの信徒への手紙
III. パウロの神学
IV. まとめと展望

※ 詳しくは、最初の授業において、年間授業計画について説明する。

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