2007 syllabus

授業概要

　キリスト教の聖書の「旧約」と呼ばれる部分は、古代イスラエル・ユダヤにおいて成立した文書の集成である。
　今年度の授業では「賢者」あるいは「知恵」が主題化されている「旧約」の文書を取り上げ、古代イスラエル・ユダヤにおける「知恵」の諸側面とその思想的意義を考察する。

課題・評価

　リアクション･ペーパー、小レポート、各学期末の試験（あるいはレポート）による総合評価。

テキスト

　聖書。日本聖書協会「口語」、「新共同訳」、日本聖書刊行会「新改訳」、関根正雄訳、岩波版など。

参考文献

　授業において随時紹介

受講生への要望

　前期最初の２回の授業で必須事項を学ぶので、履修希望者は必ず出席すること。また異なるジャンルの文書を考察するので、各文書の導入を聞き逃さないよう継続的に出席すること。

授業計画

前期
１．「旧約聖書」の基礎知識
２．「知恵」の諸概念
３．「知恵ある男」と「知恵ある女」
４．物語におけることわざの利用
５．『箴言』
後期
６．『コヘレトの言葉』
７．『ヨブ記』
８．『ヨブ記』の受容史