コード GG11-01
系列 系列:国際文化系
授業科目 日仏文化交流論(1)
副題 (西洋美術に描かれたオリエント)
副専攻 G1
担当者 隠岐 由紀子
単位 2
期・曜時 前期 金2
対象学年 2・3・4年
特記事項

授業概要
 「オリエント」は東の異郷を示す言葉として、古代ギリシャ以来用いられた。EX ORIENTE LUX, EX OCCIDENTE LEX(光は東方より、法は西方より来る)という詩句が示すように、西洋世界は見たこともない珍しい何かすばらしいものが存在する所としてオリエントに憧れ、それを取り込もうと努力することで発展してきたとも言える。ヘレニズム文化誕生以降、西洋の憧れと誤解が生んだ様々なオリエント表現の足跡をたどり、その意味と影響を考える。
課題・評価
 学期末に自筆ノート持込可でペーパーテストを行う予定。
テキスト
 特に定めない。
参考文献
 彌永信美 『幻想の東洋』(青土社 1987)、エドワード・サイード 『オリエンタリスム』(平凡社1986、新書版上下1993)、稲賀繁美 『絵画の東方 オリエンタリスムからジャポニスムへ』(名古屋大学出版会 1999)、『ジャポニスム入門』(思文閣出版 2000)
受講生への要望
 履修生には、授業で紹介される芸術家について図書館で画集などを検索するなどの熱意を期待したい。講義ごとに紹介される作例を、できれば授業以外の場でも鑑賞する機会をもち、文字知識だけでなく、目の認識知の向上に努めてもらいたい。
授業計画
■ 授業計画
第1週 アレクサンドロス大王の東方遠征とヘレニズム
第2週 東方ビザンチン帝国から流れ込む洗練されたキリスト教美術
第3週 ルネサンス期に見られる東方世界の表現
第4週 ルーベンスやレンブラントにおける異国人表現
第5週 ロココ美術における異国趣味
第6週 ナポレオンのエジプト遠征
第7週 新古典主義の中のオリエント表現
第8週 ドラクロワにおけるオリエント
第9週 19世紀におけるオリエンタリズムの流行
第10週 オリエント実地見聞に根ざしたキリスト教世界の表現
第11週 ギュスターヴ・モローのオリエント幻想
第12週 西洋がつむぐオリエントの夢:アラビアン・ナイト

 上記の計画はあくまで目安であり、ひとつのテーマが2週に及ぶこともありうる。

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