2007 syllabus

コード	EF01-01
系列	系列：人間関係
授業科目	文化人類学１
副題	（入門・文化人類学　）
副専攻	E1

担当者	石井　洋子
単位	2
期・曜時	前期　水4
対象学年	2･3･4年
特記事項

授業概要

　文化人類学は、地球上のさまざまな地域に暮らす人びとの社会や文化を比較研究し、「人間を総合的に理解する」学問である。現在、人やモノ、情報が縦横無尽に行き来するグローバリゼーションの時代を迎え、日本もまたマルチ・カルチュラルな社会となりつつある。そうした社会を「より良く」生きるには、「異文化との共生」をキーワードとして、「他者」を正しく理解していかなければならない。本講義の目的は、私たちが持つ異文化のイメージを問い直し、その理解を進める複眼的な視点を養うことにある。具体的には、文化人類学の基礎論を押さえるとともに、現代社会と深く関わるテーマにも深く切り込んでいく。また、必要に応じて、現地で撮影したスライドやビデオの上映を予定している。

課題・評価

　定期試験50%と授業中のレスポンス・ペーパー50%による総合評価。

テキスト

　なし

参考文献

　石川栄吉ほか編『文化人類学事典』東京：弘文堂。

受講生への要望

　講義では、各テーマに関連する「問い」を受講者に提示し、それについて考え、自分の意見を発表してもらう時間を作ります。そこでの積極的な発言は高く評価し、成績に加味します。

授業計画

以下のような内容に則して、授業をおこなう。
（１）文化人類学とは何か？
（２）文化とは何か、文化のイメージ
（３）人間社会への理解—社会の構造と機能
（４）文化人類学から見る現代社会（シリーズ１〜３）
　　・強制移住 vs.「現地住民」
　　・民族大虐殺と自文化中心主義　など
（５）文化人類学の課題とアプローチ（シリーズ１〜３）
　　・進化主義、機能主義、構造主義
（６）現代社会における文化人類学の役割
　　・文化人類学の新領域：学問はいかに活用されるか

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