コード DF52-01
系列 系列:西洋史
授業科目 ヨーロッパ現代史Ⅱ
副題
副専攻 D3
担当者 山崎 信一
単位 4
期・曜時 通年 火2
対象学年 1(B)・2・3・4年
特記事項

授業概要
 ヨーロッパの中でもあまり知られていない地域であるバルカン地域を取り上げ、そのヨーロッパ現代史の中における位置づけを、他の地域との比較を交えて考える。また、音楽、映画、スポーツなども題材にして、この地域に暮らす人々の生活や意識がどのように変化してきたのかにも焦点を当てる。
課題・評価
 期末に筆記試験を行う。
テキスト
 特に指定しない。
参考文献
 柴宜弘編『バルカン史』(山川出版社、1998年)
 『バルカンを知るための65章』(明石書店、2005年)
受講生への要望
 バルカン地域は、普段あまり接する機会のない地域ではあるが、この地域がニュース、スポーツ中継、映画などの中にあらわれた際には少しでも関心を払って欲しい。
授業計画
1.講義の全体像の提示
2.ヨーロッパの地域区分
3.バルカン地域の特質~ヨーロッパの中のバルカン地域の位置づけ、および多民族・多宗教地域としての特質に関して理解を深める。
4.社会主義体制と人々の暮らし~バルカン諸国の社会主義体制の特質と、そのもとでの人々の暮らしがいかなるものであったのかを検討する。
5.旧ユーゴスラヴィア紛争を巡って~この地域に大きな傷跡を残した1990年代の旧ユーゴスラヴィア紛争と「民族浄化」と呼ばれた現象について考える。
6.紛争下の人々の暮らし~困窮を極めた人々の生活と、紛争が人々の心に残した傷跡について考える。
7.過去をいかに共有するか~この地域の各民族は、お互いに対立する歴史認識を持っている。過去を共有し和解に至る試みを、ドイツの歴史対話なども例に検討する。
8.歴史をどう教え、どう学ぶか~歴史教科書を題材に、異なる民族が過去を共有することの困難さとそれを乗り越えようとする試みに関して述べる。
9.スポーツと政治~スポーツの盛んなバルカン諸国は、国際大会でも幾多の成績を残してきている。こうした状況を、その背景にある政治的状況と絡めて考える。
10.ヨーロッパの未来の中のバルカン地域

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