コード CD54-01
系列 系列:日本語学
授業科目 日本語学研究Ⅰ
副題 (平安時代の言葉の姿)
副専攻 C1
担当者 阿久澤 忠
単位 2
期・曜時 前期 月5
対象学年 2・3・4年
特記事項

授業概要
 日本語は長い歴史を持つ言語ですが、この授業では平安時代の言葉に焦点を当ててその実態と諸相を探ってゆきます。特にこの時代に仮名が誕生したことから、仮名という文字が生まれたいきさつ、仮名を使った文章(仮名文)のあり方を具体的にとらえてゆきます。そのため授業の後半では源氏物語の影印本の一部(柏木の巻)を読解します。
課題・評価
 評価は、レポート(学期末)、報告内容、出席状況によって総合的に行います。
テキスト
 特に用いません。必要な資料、読解する本文は適宜こちらで配布します。
参考文献
 授業中、適宜紹介したり、配布したりします。
受講生への要望
 言葉とじっくりつきあい、言葉についてじっくり考えてほしい。授業中での積極的な発言と質問を期待します。
授業計画
 下記のような事項を取り上げてゆきます。
1.現代の日本語と平安時代の日本語の関係、その共通点と相違点
2.平安時代の日本語の概要(音韻、文法、語彙など)
3.「仮名」という文字が誕生したいきさつと意味
4.「仮名文」という文章の実態と諸相――有年申文、古今和歌集、土左日記など――
5.平安時代の「仮名文」以外の文章について――漢文、漢字片仮名交り文――
6.源氏物語の文章の特徴――その口頭語性と和歌的表現
7.藤原定家自筆の「柏木」の巻の読解
 なお、源氏物語の読解に際しては、こちらが一方的に講義するのではなく、演習形式によって読み進めてゆくつもりです。

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