コード
AT32-01
系列
系列:ジェンダー学
授業科目
ジェンダー学5-1
副題
(世界の紛争と女性)
副専攻
A2
担当者
古沢 希代子
単位
2
期・曜時
後期 月4
対象学年
1(A)・2・3・4年
特記事項
授業概要
世界の紛争地におけるジェンダー暴力(gender-based violence:ゆがんだジェンダー関係を基盤とした暴力)の実態を紹介しながら、そのパターン、構造、不処罰の問題を明らかにする。また、ジェンダー暴力の平時と戦時の連続性を分析しながら、紛争下のジェンダー暴力とたたかう方策を考える。あわせて、それぞれの紛争の背景(原因、経緯、大国の関与、国連の取り組み)に理解を深める。
課題・評価
授業中に書いてもらうコメント、課題リサーチ、定期試験の結果を総合して評価する。
テキスト
特に指定しない。必要に応じてレジュメや資料を配布する。
参考文献
『アムネスティ・ジェンダーレポート1女性に対する暴力と虐待/傷ついた身体、砕かれた心』現代人文社、ミシェル・デイラス監修『女性と暴力-世界の女たちは告発する』未来社、国連開発計画『1994年人間開発報告書/「人間の安全保障」の新しい側面』(国際協力出版会)など。
受講生への要望
身近なメディアで世界の紛争の動きをフォローする、ドキュメンタリーや映画を見る、紛争地の人権状況に関する国連機関やNGOの報告会に参加するなどといったことから現地の実情にふれてほしい。
授業計画
1.世界の紛争と私たち
-なぜ虐殺を止められなかったのか
(1) ルワンダ1994年-誰がどのように起したのか
2.(続)ルワンダ虐殺と国連平和維持活動
3.なぜ<女性の身体>が<戦場>になるのか
暴力のパターンと構造(1)軍事戦略としてのレイプ
-ボスニアにおける民族浄化と集団レイプ
4.(続)
5.暴力のパターンと構造(2)ジェンダーロールの調逹
-ウガンダの少女兵士:加害と被害のはざまで
6.(続)
7.暴力のパターンと構造(3)世界観の教化
-宗教原理主義勢力による暴力
8.(続)アフガニスタン復興の課題
9.過去の過ちとどう向きあうのか
-旧日本軍による性奴隷制
10.被害者の自己回復へのたたかい
-証言の私的な意味と公的な意味
11.人間の尊厳と正義の回復
-国際刑事裁判所設立の意義と課題
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