コード
WA63-01
系列
人間科学専攻(博士前期課程)
授業科目
基礎教育学特論2-Ⅰ
副題
(子ども観の歴史人類学的研究)
副専攻
担当者
北本 正章
単位
2
期・曜時
後期 月2
対象学年
学部3・4年生も可
特記事項
授業概要
この講義では、ヨーロッパ近代以前と近代以降の教育思想と発達思想の根底に横たわっている「子ども観」がどのような生物学・医学・自然学的基盤と、社会・文化的な基盤との交点に成立してきたのかを、多様な学問領域の成果の中に探り、教育学の基礎理論の再構成を目指すことをねらいとしている。
課題・評価
授業終了時に「課題レポート」を提出する。評価は平常点と「課題レポート」の総合点とする。
テキスト
北本正章著『子ども観の社会史』(新曜社)
参考文献
A.ショルシュ『絵でよむ子どもの社会史』(新曜社)
L.ストーン『家族・性・結婚の社会史』(勁草書房)
森 洋子著『子供とカップルの美術史』(NHKブックス)
Nicholas Orme, Medieval Childhood (Yale University Press, 2001)
Hugh Cunningham, Children and Childhood in Western Society since 1500, 2nd edn.,(2005)
受講生への要望
混迷しているかに見える現代社会の子ども観、教育観の問題の歴史的淵源と積層を知り、わたしたちの子ども理解、発達理解のフロンティアを拓き、子ども理解を幅広い学問的な文脈の中で深めたいと思っている人を歓迎します。講義中に紹介する多数の参考文献・関連図書・補足資料を、学問分野・領域・専門性といった「壁」にとらわれずに、幅広い視野から、意欲的に子ども理解に利用し、「子ども研究」「親子関係研究」を進めてくださることを期待します。
授業計画
(1)発題――子ども観の歴史人類学的研究の課題と展望
(2)子育ての歴史人類学研究から
(3)若者文化の伝統とその変容
(4)ヨーロッパにおける若者の遍歴遊学の伝統(旅の教育力)
(5)伝統家族の機能と解体
(6)近代家族と子どもの社会化
(7)子どものしつけの諸相
(8)教育家族の光と陰
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