2006 授業計画(抜粋)
コード
CB37-01
系列
系列:日本文学
授業科目
古典文学研究Ⅶ
副題
『奥の細道』を読む
副専攻
日本語日本文学副専攻
担当者
深沢 了子
単位
2
期・曜時
前期 月4
対象学年
1(B)・2・3・4年
特記事項
授業概要
芭蕉の代表作『奥の細道』を丁寧に読み解いていく。芭蕉は「ことば」にとても敏感だった。紀行文中や発句に用いられた「ことば」を手がかりに、芭蕉の作品世界を考えたい。
課題・評価
出席、レポート。
テキスト
久富哲雄『おくのほそ道』(講談社学術文庫)
参考文献
尾形仂『おくのほそ道評釈』(角川書店)。
その他については、授業中に指示。
受講生への要望
近世文学は先行する多くの古典作品の上に成り立っている。授業で扱った古典作品(『源氏物語』、西行説話など)もぜひ自分で読んでみて欲しい。
授業計画
初回に芭蕉と『奥の細道』について簡単な講義を行う。
半期の講義で全行程を読み終わるのは難しいので、今回は出立からの前半部を読む。その際、次の点に注意していきたい。
1「ことば」
歌語であるか、俗語であるか、当時どのようなイメージを持っていた「ことば」であるのか。
2推敲
『奥の細道』については、現在草稿から清書にいたる数段階の諸本が発見されている。芭蕉の推敲過程をたどりつつ、その意図を探る。
3典拠
『奥の細道』にはさまざまな古典作品が踏まえられている。今回は特に謡曲と中世の歌僧「西行」に注目して、作品の構成についても考えてみたい。
University of the Sacred Heart, Tokyo