授業概要 |
いわゆる「知情意」と呼ばれる心の働きの中の「情」に関した知見を知ることは、心理学のどの分野を専門とする者にとっても必要不可欠である。この授業では、感情に関する最新の知見と動向を知るために、発達心理学、生理心理学、認知心理学、社会心理学、臨床心理学からのアプローチを取り上げ、テキストと関連文献を読みながら学んでいく。 |
課題・評価 |
最低2回の発表(内容および発表技法を評価)80%、毎回のコメントの提出(論理性、明確性などを評価)20% |
テキスト |
高橋雅延・谷口高士(2002)。感情と心理学−発達、生理、認知、社会、臨床の接点と新展開− 北大路書房 |
参考文献 |
濱治世・鈴木直人・濱保久(2001)。感情心理学への招待 サイエンス社(詳細は授業第1回目のオリエンテーションで示す) |
受講生への要望 |
心理学の複数の領域から感情を学ぶので、感情研究に初めて触れる院生だけでなく、最新の知見を知りたい院生、自分の領域の感情の位置づけに悩んでいる院生も歓迎する。 |
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授業計画 |
授業前半はテキストの各章の分担発表、後半は関連文献の発表を行う。以下に、おおよその授業計画を示した(詳細な内容は、授業第1回目のオリエンテーションで明示する)。 (1)オリエンテーション(レジュメの作成法、発表方法、コメントの書き方の指示、テキスト発表の割り振りなど) (2)感情と心理学の基礎(発達における情動と認知の絡み)/感情の生理的指標 (3)感情の操作方法の現状(感情と認知をめぐる研究の過去・現在、未来)/日常的素材と感情(感情とエピソード記憶) (4)音楽と感情/対人感情の認知理論(もう1つの理論的視座) (5)感情とともに生きる(援助行動と感情)/心理臨床における感情 (6)〜(12)テキストの関連文献の個人発表 (13)授業のまとめ(提出されたコメントの返却を含む)
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