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コード CG33-01
系列 系列:その他
授業科目 日本文化論I
副題
担当者 田中 博美
期間・単位 通年 4
曜日・時間 水2
対象学年 2・3・4
特記事項 再履修可、他専攻生も履修可

授業概要
文芸はもとより、茶道・華道・香道・水墨画といった日本の伝統文化と仏教に密接なつながりがある事は知っていても、では具体的に、日本人が仏教から何を採り入れたのだろうか。禅を中心にすえて、こうした問題をできるだけ多面的に考えてみたい。
課題・評価
学年末にレポート
テキスト
田中博美著『中国禅僧列伝』淡交社1800円+税90円
参考文献
鈴木大拙著北川桃雄訳『禅と日本文化』岩波新書
受講生への要望
なるべく多くの伝統文化を取上げるので、興味の持てた分野について積極的に調べたり考えたりして欲しい。そのための参考文献などについては個別に指導する。

授業計画
第1回 仏教の発生 インドの諸宗教と仏教
第2回 仏教の発展 大乗仏教の発生
第3回 中国の宗教 表向きの儒学 内側の道教的な世界
第4回 仏教の中国伝播 仏典の漢訳と偽経の作成
第5回 仏教の中国的展開 仏教受容と法難
第6回 禅宗の登場 達磨伝説の祖形
第7回 禅宗の発展 北宗禅・南宗禅あるいは漸悟・頓悟
第8回 中国の文化土壌 士大夫の世界
第9回 日本の仏教受容 聖徳太子以前
第10回 日本の仏教受容 護国仏教とその諸経典
第11回 日本仏教の展開 天台・真言の教理と貴族たちの期待
第12回 日本仏教の展開 いわゆる鎌倉新仏教と旧仏教の運動
第13回 日本への禅宗紹介 大日房能忍・葉上房栄西
第14回 日本の本格的禅宗受容 禅僧の日中往来
第15回 来朝僧の日本理解 兀庵普寧・蘭渓道隆・清拙正澄
第16回 五山の制度と文化 後醍醐天皇・夢窓疎石
第17回 禅宗受容の諸相 花園天皇・宗峰妙超
第18回 禅と文芸 語る文化・語らぬ文化
第19回 禅と能楽 呪術劇の系譜・呼吸の支配
第20回 禅と剣道 日本人の死生観
第21回 禅と茶道 茶禅一味論
第22回 禅語の一般理解 墨蹟の用いられ方
第23回 禅語録の誤読と日本文化 誤読の歴史



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