授業概要 |
自国の文化として、日本人にとって日本文学を研究することは、自明のことであったし、現在においても事情はあまり変化していないかに見える。しかし、世界の人々が日本文化に関心を寄せ、日本文学の専門的研究に携わろうという人口は少ない数ではない現代、日本文学研究はいかにあるべきかの問題意識は外国人の研究者から数多く発信されている。最近その実情を観察する機会を持った立場から、如上の問題を、具体的な事例によって考察する。 |
課題・評価 |
演習形式と講義形式を適宜織り交ぜて授業を進めるので、分担発表とレポートの両面で評価する。 |
テキスト |
必要に応じ作成配布する。 |
参考文献 |
適宜指示する。 |
受講生への要望 |
大学院生として、自分がどのような研究課題を持っているか、それがどのように選択されて現在に至っているか、研究方法はどのように意識されているか、解決すべき問題点は何か、などを自覚的にしながら授業に参加してほしい。 |
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授業計画 |
1.日本文学研究の現状分析。 2.日本文学研究の歴史的回顧。 3.外国人が日本文化に寄せる関心のありかた。 4.アメリカに於ける日本文学研究の状況。 5.文学を研究するとはどういうことか。 6.古典とは何か。 7.文学研究に於ける評価と価値。 8.文学を学ぶ、文学を研究する、文学を教えるという連 鎖。
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